前期決算を発表する、アルピコホールディングスの佐藤裕一社長(31日、長野県松本市)

アルピコホールディングス(長野県松本市)が31日発表した2024年3月期の連結決算は、純利益が前の期の12倍となる9億400万円だった。好天が続いたことで主力のスーパー、運輸、観光各事業の売り上げが増加。新型コロナウイルス禍による離職増などで23年3月期までに人件費を中心とした固定費の構造改革が進んでいたこともあり、生産性が大きく改善した。

売上高は前の期比8%増の996億円、営業利益は4倍の24億円だった。スーパー事業は、商品価格見直しによる単価上昇や台風被害を受けて閉鎖していた店舗が再開したことが奏功した。運輸事業と観光事業はインバウンド(訪日外国人)を中心に、国内外の観光需要の取り込みに成功した。

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