小水力発電事業で記者会見を開いたヤマトの町田豊社長㊧と群馬県嬬恋村の熊川栄村長(31日、嬬恋村)

設備工事業のヤマトは31日、群馬県嬬恋村に小水力発電施設を建設すると発表した。同社の小水力発電は2例目で、売電により収入を得る。再生可能エネルギー関連事業を拡大するとともに、地域の持続可能な開発目標(SDGs)にも貢献する。

投資額は非公表。村西部の「ウダラ沢」で12月に着工し、2026年9月の完成を予定する。年間発電量は約125万7000キロワット時を見込む。年間の売電収入は4200万円程度になるとみられる。

「負担付き寄付」の仕組みを活用し、ヤマトが整備する発電施設を村に寄付する代わりに、20年間の運営権と命名権を得る。売電収入で投資額を回収しつつ、村に施設の使用料を支払う。

31日に同村で記者会見したヤマト地域連携推進部の石井清隆部長は「グリーンエネルギーに貢献するだけでなく、地域を盛り上げていく一助になれば」と話した。熊川栄村長は「官民で持続可能な社会をつくるための重要な事業」と力を込めた。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。