三越伊勢丹ホールディングスなど百貨店大手4社が3日発表した5月の既存店売上高(速報値)は、全社が前年同月比で増収だった。免税売上高は2カ月連続で全社が単月として過去最高を更新した。国内外の客からラグジュアリーブランドのバッグや宝飾品などの高額品が人気を集めた。
免税売上高はエイチ・ツー・オーリテイリンググループの阪急阪神百貨店は4倍、J・フロントリテイリンググループの大丸松坂屋百貨店は3.8倍だった。高島屋は3.2倍、三越伊勢丹も2.7倍となった。
円安を受けて高額品が引き続き、好調だった。中国で5月1日から労働節(メーデー)に伴う大型連休があったことも売り上げを押し上げた。大丸松坂屋では免税客の客単価が50%増となった。三越日本橋本店(東京・中央)や伊勢丹新宿本店(同・新宿)ではハンドバッグの免税売上高が3倍以上に伸びた。
売上高全体を見ても、阪急阪神百貨店は29.1%増、三越伊勢丹は23.4%増だった。高島屋は23.2%増え、大丸松坂屋は21.3%増えた。阪急本店(大阪市)では100万円以上の高額品の売上高が約7割増となった。外出需要の高まりを受け、高島屋ではスーツケースを含む紳士雑貨が11.8%伸びた。
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