岐阜県瑞浪市大湫町では、井戸やため池、共同水源の水位の低下が確認され、JR東海は近くで行っているリニアのトンネル掘削工事の影響とみています。
4日は、この問題が明らかになってから初めてJR東海の丹羽社長が岐阜県庁を訪れ、古田知事と面会しました。
この中で丹羽社長は「水位低下について、県への報告が大変遅くなり情報共有に至らない点があったと考えている。今後改善して、地域の皆様や県、関係自治体ときめ細かくコミュニケーションをとっていきたい」と述べました。
このあとの面会は非公開で行われ、岐阜県によりますと、古田知事は水位の低下が分かったことし2月の時点で専門家を交えた議論を行い、必要な対策を検討して実施できていれば、現在のような状況にはならなかったのではないかと指摘したということです。
そのうえで、JR東海の担当者も参加する県の環境影響評価審査会で専門家の知識を活用して議論を進め、同様の問題を解決する際のモデルを作ってほしいと求めたということです。
面会のあと丹羽社長は現在中断しているトンネル工事の進め方について、「どういう形が望ましいのか、どういう考え方で対応していくべきか、専門家から有益な助言をいただけると思っているのでその中で考えていきたい」と述べました。
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