従業員の名札について、実名の名字ではなく任意のアルファベットなどの表記を可能にした

ローソンは4日、店舗の従業員の名札について、実名ではなく、実名の頭文字や任意のアルファベットを表記できるようにしたと発表した。これまでは実名の名字の表記を原則としていた。顧客による著しい迷惑行為の「カスタマーハラスメント(カスハラ)」から従業員を守り、働きやすい環境づくりにつなげる。

新しい制度では、名札で従業員であることを示す「クルー」などの役職に加えて、実名の頭文字や任意のアルファベットを表記できるようになった。

従業員の身だしなみに関する規定も一部改定し、宗教上の理由があれば頭髪をおおう布類を着用できるようにした。これまでは明記していなかったが、今後は髪の毛をおおうイスラム教徒の「ヒジャブ」などを着用して接客できるようになる。

カスハラを巡っては、自民党が対策強化を求める提言を政府に提出しており、サービス業や小売業を中心に従業員を守るための対応が広がっている。ファミリーマートは5月から実名でない勤務用の名前を名札に表示できるようにルールを改正した。

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