乾燥機能が付いたドラム式洗濯機の人気が高まっている。家電量販店での売れ筋価格は25万円前後。政府による「電気・ガス価格激変緩和対策事業」が5月使用分で終了することで、6月以降は補助がなくなり、電気料金は上昇する見通し。節電機能が充実した製品への関心が広がった。
ヤマダホールディングスの郊外型店テックランド東京本店(東京・世田谷)の1番人気はパナソニックの「NA-LX127CL/R」で、店頭価格は約25万円。空気中の熱を集めて利用する「ヒートポンプ(熱交換器)」の技術を活用した洗濯機で、乾燥にヒーターを使わない分、消費電力量を抑えられ、槽内の空気を冷やす水道代も削減できるという。
テックランド東京本店の中山滉斗氏は「乾燥機能が付いた洗濯機は、家事の手間を省く時短需要に対応できる。ファミリー層は子どもの食べこぼしや泥汚れを落とせる高い洗浄力や除菌機能も求める」と話す。
一般にドラム式は縦型よりも単価が高く、乾燥機能が付くとさらに価格は上がり、15万〜30万円する。日本電機工業会(JEMA)によると、2024年度の電気洗濯機はドラム式洗濯乾燥機へのシフトが進み、洗濯機の国内出荷金額は4121億円と前年比で0.4%増える見通し。
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