さくらインターネットの石狩データセンター(北海道石狩市)

クラウドサービス国内大手のさくらインターネットは5日、公募増資で約188億円を調達すると発表した。北海道石狩市のデータセンターに米エヌビディアなどの画像処理半導体(GPU)を導入する費用や関連機器の設備投資に充てる。さくらネットの公募増資は2017年以来7年ぶり2回目。

約427万株の公募増資を実施する。発行価格は19〜21日までの間に株価と需要動向などを見て決定する。払込期日は発行価格決定日の2営業日後とする。増資後の発行済み株式数は最大約4189万株となり、6月5日時点から約11%増える。

さくらネットは生成AI(人工知能)向けのクラウドサービスの強化に向け、エヌビディアの次世代AI半導体を含む計1万個のGPUを調達する方針を示していた。4月には、30年度までにサーバーの保守費用を含め合計1000億円を投資する計画も発表した。

公募増資の調達資金は一連の投資に充てる。石狩のデータセンターには24年度から26年度にかけて投資する。さくらネットは全国の自治体や中央省庁が共通の基盤上でシステムを運用する「政府クラウド」の提供事業者にも認定されている。

【関連記事】

  • ・さくらネット、AI半導体1万個調達へ 従来計画の5倍
  • ・さくらネット、最大1000億円投資 政府クラウド追い風
関西セクショントップページはこちら

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。