出光興産は富士石油を持ち分法適用会社にする(写真は出光興産の千葉事業所のエチレン設備)

出光興産は16日、富士石油を持ち分法適用会社にすると発表した。JERAが保有する富士石油の株式8.75%分を取得し、保有比率を21.79%に引き上げる。出光興産と富士石油はそれぞれ千葉県の湾岸部に製油所を保有している。石油製品の効率生産や脱炭素燃料の製造で協業を深める。

同日、JERAを含めた3社で合意した。取得額は24億円で取得時期は未定としている。出光興産は3月に住友化学から富士石油の株式6.46%を買い取り、同13.04%を保有する筆頭株主となっている。出資比率の引き上げを視野に協議を続けていた。

出光興産と富士石油は原油の調達や配船業務の共同化に取り組むほか、脱炭素燃料の供給拠点の整備に向けた投資でも連携する。出光側が富士石油の非常勤取締役の候補2人を指名することでも合意した。

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