座席の間に仕切りを設けて落ち着ける空間にした(16日、大阪府摂津市)

阪急電鉄は16日、初めての有料座席指定サービス「PRiVACE(プライベース)」の専用車両を報道公開した。ゆったりとした大型シートを採用し、座席の間に仕切りを設けて落ち着ける空間にした。7月から京都線の大阪梅田駅から京都河原町駅の間で1日約80往復運行し、2025年をめどに倍の約160往復への増便をめざす。

サービス専用車両を連結する、11年ぶりの新型車両「2300系」とともに大阪府摂津市の車庫で公開した。日立製作所製の専用車両は阪急伝統のマルーン色の塗装や木目調の内装を引き継ぎつつ、乗降ドアを車両中央に設置した。座席には読書灯や充電用コンセント、収納式のテーブルを備える。観光客など向けのスーツケース置き場や、車いす専用ブースも設けた。

阪急電鉄が11年ぶりに投入した新型車両2300系(16日、大阪府摂津市)

プライベースの利用料金は500円。ネット予約のほかサービス専属の乗務員からも直接購入できる。阪急電鉄運輸部の担当者は「阪急らしい上質さを備えたプライベート空間の充実にこだわった」と話し、ビジネスや観光など幅広い用途での利用をめざす。

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