中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)の正規販売店「BYD AUTO 広島」が7日、広島市内に開業する。ショールーム付きの正規販売店は広島県内で初めてで、全国では30店舗目。広島駅から徒歩4分の好立地で認知度を上げ、マツダの膝元である広島で新たにEV市場を開拓する。

新店舗は広島駅北口の複合施設「グラノード広島」1階部分に入居し、輸入車販売のワールドモータースグループ(広島市)が運営する。小型EV「DOLPHIN(ドルフィン)」と多目的スポーツ車(SUV)「ATTO3(アットスリー)」の2種を展示するほか、試乗車も用意した。まずは月10台ほどの販売を計画する。

日本での販売会社、BYDオートジャパン(横浜市)の東福寺厚樹社長は「広島は自動車産業の一大集積地で、成熟した自動車ユーザーがいる。広島での成績が日本での先行きを占うと期待している」と話す。

同社は25年末までに国内ディーラー100店舗体制を目指している。中国地方ではすでに岡山市内に店舗を持つ。今後は広島市西部や広島県福山市、山口市内に新たに開く計画だ。鳥取・島根の山陰両県にも進出を検討しているという。

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