近鉄GHDはオリオンビールにホテル運営などのノウハウを提供する

近鉄グループホールディングス(GHD)は10日、オリオンビール(沖縄県豊見城市)と資本業務提携を結んだと発表した。近鉄GHDはオリオンビール株を保有する2つの投資ファンドから、合計10%強の株式を取得した。株式の取得額は非開示。オリオンビールが沖縄で手がけるホテル事業などに対して、近鉄GHDが運営ノウハウを提供する。

オリオンビールはビールを柱とする酒類・清涼飲料事業のほか、ホテルなどの不動産事業を手がける。沖縄県内で複数のホテルを保有・運営している。

近鉄GHDはグループ会社に都ホテルを持つ。沖縄でも観光ホテルを運営した実績がある。資本業務提携を通じて、オリオンビールが保有する不動産の有効活用を支援するほか、ホテル運営での協業も進める。近畿日本ツーリストや近鉄百貨店など近鉄GHDのグループ会社と、観光や小売り分野などでの連携も模索する。

オリオンビールは19年3月、TOB(株式公開買い付け)で野村ホールディングスと米投資ファンドのカーライル・グループの傘下に入った。近鉄GHDにオリオンビール株を一部売却した後も、この2者が議決権比率の過半を占める。

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