米アップルのゴーグル型端末では奥行きのある映像が視聴できる(イメージ)

キヤノンは11日、デジタルカメラと組み合わせて3D映像を撮影する交換レンズの新タイプを年内にも発売すると発表した。米アップルのゴーグル型端末に対応しており、奥行きのある3D映像を視聴できる。新たな顧客開拓につなげる。

製品名は「RF-S7.8mm F4 STM DUAL」で、キヤノンのデジタルミラーレス一眼カメラと組み合わせて撮影する。現時点では「EOS R7」というカメラでのみ利用できる。

キヤノンは手軽に3D映像を楽しみたい需要を取り込む

アップルのゴーグル型ヘッドマウントディスプレー(HMD)「Vision Pro(ビジョンプロ)」の機能の一つで、奥行きのある映像を楽しめる「空間ビデオ」と呼ばれる機能に対応する動画を撮影できる。

これまで空間ビデオで視聴するには、アップル製のスマートフォンiPhone(アイフォーン)の一部の機種などで動画を撮影する必要があった。キヤノンの新型レンズは同機能に対応するとアップルから認定を受けた。アップル製品以外では初めてという。

価格は非公表。キヤノンは21年から3Dの仮想現実(VR)映像を撮影できるレンズを販売している。

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