積水ハウスは11日、東京都国立市で建設中の分譲マンションを解体する理由について、富士山の眺望への影響を考慮したためだったと明らかにした。2023年1月に着工した分譲マンション「グランドメゾン国立富士見通り」は、JR国立駅から南西に伸びる「富士見通り」から富士山が見えなくなるとして周辺住民がかねて建設計画に反発していた。積水ハウスは24年7月の引き渡し開始直前で解体を決めた。
積水ハウスは住民などからの反対を受け、2度の設計変更を実施したという。しかし「完成が近づき、実際に建物が富士見通りからの富士山の眺望に与える影響を再認識した」という。再度計画を見直した結果「眺望を優先する」ことを決め、事業中止に踏み切った。
解体後のマンション跡地の利用については未定としている。
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