ビール大手4社が12日に発表した5月の国内ビール系飲料の販売数量は、前年同月比1%増と2カ月連続プラスとなった。新型コロナウイルス禍後の需要回復は一巡したものの、居酒屋向けは堅調で業務用の瓶・たるが2%増だった。家庭用の缶は横ばいだった。
ジャンル別ではビールが12%増と2カ月連続プラスだった。ブランド別では各社の主力ビールが恩恵を受けた。アサヒビールの「スーパードライ」が6%増、キリンビールの「一番搾り」が13%増、サントリーの「ザ・プレミアム・モルツ」が8%増、サッポロビールの「黒ラベル」が12%増だった。
税額が統一されたビール以外(発泡酒と第三のビール)は11%減と、9カ月連続でマイナスだった。発泡酒は6%増で2カ月連続プラス。第三のビールは18%減と20カ月連続マイナスだった。23年10月の酒税改正で第三のビールが増税になり、値上がりしたことが響いている。
企業別のビール系飲料の販売数量はキリンビールが2%増、サントリーが横ばい、サッポロビールが5%増だった。金額ベースのみを公表しているアサヒビールは1%減だった。
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