九州経済産業局が12日発表した4月の九州・沖縄の百貨店・スーパー販売額(既存店、速報値)は前年同月比3.2%増と31カ月連続で前年を上回った。新規出店分を含めた全店販売額は3.4%増の1387億円だった。物価上昇が影響したほか、好調なインバウンド(訪日外国人)客の需要が百貨店を中心に押し上げた。
百貨店では既存店販売額が8.2%増となった。バッグや財布など高級ブランド品の売り上げをインバウンド需要がけん引した。一部の百貨店からは「中国のインバウンドが戻ってきている」との声も聞かれた。直行便の増加や円安が来日消費の追い風になっているとみられる。
スーパーは1.4%増だった。生鮮食品の価格上昇に加え、スキンケア用品や化粧品、洗剤などの日用消耗品や行楽用品で売れ行きがよかったことが影響した。
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