JR四国は東京都目黒区で賃貸マンション「J.リヴェール学芸大学」の運営を始めた。同社が東京で賃貸マンションの経営に乗り出すのは初めて。非鉄道事業の収益拡大を目指す一環。

 同社によると、東急東横線学芸大学駅から徒歩2分の場所にある。築16年で鉄筋地下1階地上6階建て延べ約1750平方メートルの建物を5月に買い取った。約570平方メートルの土地は借地という。

 ワンルーム(25平方メートル)からメゾネットタイプ(80平方メートル)まで4タイプの居室が31戸。月額家賃は最安のワンルームが10万円強、最高の2LDKメゾネットタイプが約30万円。すでに30戸が埋まっており、賃貸、維持管理業務は東京の管理会社に委託する。

 同社の賃貸ブランド「J.リヴェール」としては高松の2カ所、高知の1カ所に次ぐ3カ所目となった。JR高松駅近くにも学生マンションを建設中。

 同社の担当者は「最寄り駅は渋谷まで8分で行ける好立地で、将来的な収益性も見込める」とした。西牧世博社長は定例会見で「都内で賃貸事業を始めれば、不動産事業に関する情報が入りやすくなる。東京は地価が下がらず、価値が安定している有利な物件だ」と述べた。同社は今年、茨城県つくば市で分譲マンション事業に参入しており、今後も首都圏での不動産事業を進めていくという。(福家司)

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