14日の東京外国為替市場で対ドル円相場は円安が進み、一時、約1カ月半ぶりとなる1ドル=158円台まで下落した。
この日、日本銀行が開いた金融政策決定会合で、国債の買い入れ額を現在の月6兆円程度から減らしていく方針を決めた。ただ、具体的な減額計画は次回の7月会合で決めるとし、それまでは買い入れ額を維持するとした。市場参加者の多くは今回の会合での減額を織り込んでおり、金融引き締めに消極的な「ハト派」と受け止められた。
このため、低金利が続きそうな円を売って、金利の高止まりが続くドルを買う動きが加速。会合の結果が伝わると、1円ほども円安に振れた。三菱UFJ銀行の井野鉄兵氏は「市場はもう少し厳格に(国債買い入れ減額の)中身を決めてくることを期待していた。その意味で期待はずれだった」と話す。(東谷晃平)
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