阪神高速道路会社が14日発表した2024年3月期の連結決算は、純利益が前の期比43%増の25億円だった。新型コロナウイルスの影響が和らぎ、料金収入と通行台数が「ほぼコロナ禍前の水準に回復した」としている。売上高にあたる営業収益は1%増の2528億円だった。

阪神高速道路は決算会見で通行台数が回復してきたことを説明した

料金収入は1782億円、1日あたりの通行台数は71万4000台。いずれも前の期を1%上回ったほか、コロナの影響が出始めた20年3月期をわずかに上回った。25年3月期の料金収入は1839億円を見込む。通行台数が堅調に推移するとみているほか、24年6月の新たな高速料金の導入で長距離利用の料金が値上げとなる影響もある。

25年3月期の連結最終損益は17億円の赤字を見込む。25年の国際博覧会(大阪・関西万博)を控え、パーキングエリアのトイレの改装などサービス向上や安全対策の投資が膨らむのが影響する。

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