14日の東京外国為替市場では、日銀が国債の買い入れの減額方針を決めたものの、減額の規模などが示されなかったとして、円が売られ、円相場は一時、1ドル=158円台前半まで値下がりしました。

続くロンドン市場では、日銀の植田総裁の記者会見での発言が金融政策の正常化に前向きと受け止められたこともあって、円を買う動きが強まり、円相場は一時、1ドル=156円台後半まで値上がりしました。

その後のニューヨーク市場では、日米の金利差が開いた状況は当面続くとの見方から、再び円が売られ、円相場は1ドル=157円台前半での取り引きとなっています。

市場関係者は「植田総裁の記者会見での発言を受けて、日銀が来月の会合で利上げを行う可能性もあるとの観測も出ている。ただ、日米の金利差が開いた状況は続くとの観測は根強く、円買いの動きは一時的なものにとどまった」と話しています。

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