NECやトヨタ自動車東日本(TMEJ)など4者は17日、キャリア通信網と地域限定の高速通信規格「ローカル5G」を組み合わせた無線通信の安定化に関する実験を始めた。製造現場で利用される無線通信を用いた生産効率アプリが、不安定な通信によって停止することを防ぐ。2024年度中に標準仕様の策定、認証制度の整備などを進める。

実験のイメージ(NEC提供)

「Smart Resource Flow(SRF)無線プラットフォーム」と呼ばれる高速通信の技術で、情報通信研究機構(NICT)やNEC、東北大学が開発を進める。広範囲に無線通信を提供できるキャリア通信と電波が届きにくい場所にも局所的に無線通信を届けるローカル5Gを取り込んだ。TMEJの宮城大衡工場(宮城県大衡村)で実験を進める。

実験ではキャリア通信網とローカル5GにつないだSRF端末とデータ送受信用のパソコンを積んだ自動運搬車が工場内を巡る。データを送信してから受信するまでの所要時間などを測定し、技術開発などにつなげる。

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