奈良県の山下真知事は17日、現在2人の副知事を3人体制に増員すると発表した。全国でも最低水準の道路整備率の改善などインフラ整備や災害対応を進める狙い。国土交通省から技術職の人材を受け入れる方向で調整する。副知事は元県幹部と財務省出身の2人が務めている。18日に開会する県議会6月定例会に条例改正案を提出する。就任時期について山下知事は「早ければ7月中旬を目標にしたい」と述べた。
同日記者会見した山下知事は「(知事に)就任して1年たち、インフラ整備の遅れが奈良県の経済社会の停滞の遠因になっていると感じるようになった」と説明した。未開通区間が残る南北の幹線、京奈和自動車道の建設促進やリニア中央新幹線の新駅受け入れ準備などを急ぐ必要があるとした。豪雨による土砂崩れなど防災の分野でも国交省と連携する場面が増えることも理由にあげた。
同県では2011年に発生した紀伊半島豪雨の復興対応のために、12〜15年度まで期間限定で副知事を3人体制にしていたことがある。
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