GMOインターネットグループは17日、東京都渋谷区の小学校でロボットプログラミングのクラブ活動の支援を始めた。社員を指導役として学校に派遣するほか、クラブ活動で使うロボットなどの教材を提供する。企業が持つ専門性を生かし、IT(情報技術)人材の育成につなげる。
渋谷区立笹塚小学校のクラブ活動を支援する。クラブ活動は月1回を目安に2025年2月まで8回実施する。児童はタブレットを使い、ロボットプログラミングを学ぶ。グループ対抗でプログラミングしたロボットの精度を競うコンテストを開催する。
17日のクラブ活動には4〜6年生の32人が参加した。児童は「(ロボットが)正方形に沿って移動する」「障害物をよける」といった動きのプログラミングに取り組んだ。学習用ソフトには簡単に操作ができる「スクラッチ」を採用した。
渋谷区が小学校のクラブ活動の指導を民間企業に委託するのは初めて。渋谷区教育委員会の柳田俊氏は「教育現場だけでプログラミングなどの専門的な指導を担うことには限界がある。より深く学びたいという児童の要望に応え、学びの質を高めたい」と説明した。
GMOインターネットは18年から、渋谷区教育委員会や渋谷区を拠点とする他の企業と連携し区内の小中学生を対象に職場体験や技術学習を支援してきた。本社のある渋谷区での教育活動を通して、地域との連携を深める。
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