二条城本丸御殿は改修工事を終え、9月1日から公開する=元離宮二条城事務所提供

京都市は17日、改修していた世界遺産・二条城の本丸御殿を9月1日から一般公開すると発表した。震災でゆがみなどが生じ、このほど耐震補強や傷んでいた障壁画の修理を終えた。公開は2007年3月以来となる。観覧は事前予約が必要で、8月2日から二条城のホームページなどで受け付ける。

国の重要文化財である本丸御殿は皇族の宿泊施設としても使われ、近代の宮廷文化を伝える貴重な建築物。様々な流派の障壁画のほか、じゅうたんやシャンデリアといった洋風の設備も備えている。耐震補強のほか、照明や金具の修理、清掃などに約15億円を投じた。

本丸御殿の観覧料金は一般1000円、中高生300円、小学生200円。別途入城料が必要。公開に先立ち、京都市民向けに8月8〜22日に無料の内覧会を開催する。申し込みは6月18日〜7月8日。1日あたり270人で計4050人の予定。

17日の記者会見で松井孝治市長は「これまでよりも深く広く二条城の多彩な魅力を感じてもらえる」と話した。

関西セクショントップページはこちら

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。