NTTドコモの前田義晃新社長は、人材サービス大手のリクルート出身で、NTTグループの生え抜き以外から初めて今月、社長に就任しました。

18日開かれた記者会見で前田新社長は、「ネットワーク品質の向上が全社員にとっての最重要課題で、提供するあらゆるサービスの土台は通信だ」と述べ、首都圏をはじめ人口が密集する地域で通信の改善に取り組む考えを示しました。

そのうえで、携帯大手各社で唯一、グループ傘下に銀行がないことについて、「金融サービスが非通信の領域の事業の推進役になる中、銀行は大変重要な機能で必要なピースだ。パートナーとの提携やM&A=買収・合併、自分たちで立ち上げるやり方もあるかもしれない。今、さまざま検討を進めている」と述べ、銀行業への参入を目指す方針を明らかにしました。

携帯大手各社の間では、異業種も参入する形でポイント経済圏の囲い込み競争が激しさを増していて、ドコモによる金融サービスの強化の動きは、今後の競争に影響を与えそうです。

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