ホクレンの23年度は乳価引き上げなどで取扱高が最高となった

ホクレン農業協同組合連合会(札幌市)が18日発表した2023年度の事業実績によると、取扱高は前の年度から微増の1兆6079億円だった。生乳価格(乳価)の引き上げなどが寄与した。最終的なもうけを示す剰余金は6%増の63億円。取扱高と剰余金はいずれも過去最高となった。

取扱高の約3割を占める酪農部門では、生乳事業が好調で360億円増えた。種苗園芸部門でもタマネギやジャガイモの取扱高が伸び、91億円増加した。

企業の営業利益にあたる事業利益は、11%増の54億円。価格転嫁を進めたことに加えて、全国農業協同組合連合会(JA全農)を介した販売・仕入れに対して支払われる配当金があったことも寄与した。経常利益は75億円と14%増えた。為替差益で、肥料原料などの仕入れコスト増加分を補った。

24年度の取扱高は23年度比1%増の1兆6160億円、剰余金は84%減の10億円を見込む。

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