ぺんてるは18日、摩擦の少なさにこだわったボールペン「FLOATUNE(フローチューン)」を27日に発売すると発表した。希望小売価格は330円で、初年度は国内400万本の販売を見込む。高付加価値のボールペンとして売り込む。
油性インクで黒、赤、青の3色を用意した。水性インクと比較して油性インクは水などににじみにくい耐水性に利点があるが、書き心地に課題があった。フローチューンはインクに潤滑油を足すことで、ボールペン内部の摩擦を減らした。油性インクの耐水性を保ちつつ、「摩擦レス」の書きやすさを目指した。
同社は2022年から同名シリーズのボールペンを海外で展開していた。北米では0.8ミリのボール径といった太い商品が主流だったが、今回の発売では0.3ミリや0.4ミリ、0.5ミリと細めのタイプを用意した。漢字など複雑な形の筆記が多い日本では、細いペンが人気なためだ。デザインも変更し、日本市場に合わせた。
同様のボールペンでは三菱鉛筆の「ジェットストリーム」やパイロットコーポレーションの「アクロボール」などがあり、国内市場で売り上げ上位を占める。フローチューンを高付加価値品として展開することで差別化を図る。
製品戦略本部長の高垣克己氏は「フローチューンを核としてボールペン市場にも参入して、販売を伸ばしていきたい」と述べた。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。