アサヒビールの「未来のレモンサワー」=同社提供

 アサヒビールが首都圏などで数量・地域限定で11日に発売した新商品「未来のレモンサワー」が話題だ。ふたが全開になるフルオープン缶を開けると、輪切りレモンが浮かび上がる。「新感覚」「面白い」などとおおむね好評だが、X(ツイッター)では、缶から激しく炭酸が噴き出す動画とともに「噴きこぼれた」と気になる投稿も目立つ。

 自然発泡するフルオープン缶は、同社が2021年に発売し大ヒットしたビール商品「生ジョッキ缶」で初採用された。ふたを開けると細かい泡が出る仕組みについて、同社サイトでは「缶の中に特殊な塗料を焼き付け、クレーター状の凹凸を作り、この凹凸部分から発泡することでクリーミーな泡立ちを実現している」などと紹介されている。

 未来のレモンサワーもこの缶を使用していて、それゆえ噴きこぼれやすいということ? 疑問に思い、アサヒグループホールディングスの広報担当者に尋ねると、「未来のレモンサワーは専用の缶を使っているため、同じ仕組みではありません」との回答。詳細は非公表としたうえで「レモンが浮かび上がるよう特殊な技術を用いているので、噴きこぼれやすい可能性はある」と話した。

 ただし、冷蔵庫でよく冷やして飲めば心配ないという。缶のパッケージにも「常温で開栓すると噴きこぼれる可能性があります。飲みごろ温度は、4~8度です」と記載がある。試しに半日ほど冷蔵庫で冷やして飲んだが問題はなかった。

 345ミリリットル入り、希望小売価格298円(税込み)。次回の発売時期・地域は7月上旬に発表予定としている。【加藤結花】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。