スノーピークは本社で臨時株主総会を開いた(19日、新潟県三条市)

スノーピークは19日、新潟県三条市の本社で開いた臨時株主総会で、株式の非公開化に向けた株式併合や定款変更などの議案を可決した。承認を受け、7月9日に上場廃止となる。上場廃止後も山井太社長が経営にあたり、海外事業やM&A(合併・買収)も活用したビジネス領域の拡大を図っていく。

スノーピークは米投資ファンドのベインキャピタルと組み実施したMBO(経営陣が参加する買収)が4月に成立していた。株式の非公開化で経営の自由度を高め、中長期的な企業価値の向上を目指す。

国内事業は新型コロナウイルス禍で拡大したキャンプブームの反動で、初心者層の多いスポーツ専門店などの販売が苦戦している。2024年12月期中には卸先の在庫過多の状況が改善すると見込む。海外では米国に初の直営キャンプ場を開業し、ブランド認知度の向上を図る。中国も大都市を中心に積極出店していく考えだ。

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