拠点内では生鮮野菜と冷凍ラーメンも販売する(鳥取県八頭町のバード)

IT(情報技術)企業のアクシス(鳥取市)は19日、中山間地域の鳥取県八頭町に高齢者の買い物支援拠点を開設した。社員2人を配置し、1人が同社のインターネット宅配サービスに不慣れな人に代わって食品などを注文。もう1人が注文先の店舗から商品を拠点に配送して拠点で渡す。高齢者の外出を促し健康増進と安否確認に役立てる。

同町の船岡地区という人口3000人ほどの集落にある廃校を活用した地域交流施設内に新拠点「バード」を設けた。同社にとっては鳥取県内で3カ所目となる。ただ、アクシスのネット宅配「トリスト」をスマホでうまく使いこなせない高齢者に操作を教えたり代行したりする支援要員を置いたのは八頭町が初めて。

小売店がない船岡地区で取り扱うトリストの加盟店は車で10分ほどの八頭町郡家(こうげ)地区にある2店のスーパー。そこまで配送要員が車両で出向き商品を受け取りバードに戻り商品を渡す。高齢者に地域とのつながりを保ってもらうのが狙いだが、外出が難しい人には電話で注文を受けて自宅へ商品を配送する。

八頭町のバードには生鮮野菜と冷凍ラーメンの販売コーナーも設けた。

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