第三セクターの阿佐海岸鉄道(徳島県海陽町)が発表した2024年3月期決算は、経常赤字が前の期比12%増の9694万円だった。1992年の開業から32年連続の赤字となった。21年末に世界初の営業運転を始めたバス兼列車「DMV(デュアル・モード・ビークル)」の集客効果が薄れた。
年間の乗車人員が3万1348人と21%減少し、運輸収入も12%減の2274万円にとどまった。線路と道路の両方を走るDMVの導入から2年がたち、集客力に陰りが出ている。経営安定基金からの繰り入れなどで、最終損益は886万円の赤字(前の期は235万円の黒字)となった。
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