センコーグループホールディングス傘下で物流大手のセンコーは19日、倉庫に人工知能(AI)を用いた管理システムを導入すると発表した。物流センターの適切な人員配置や作業の進捗管理をAIが算出する。デジタル技術を活用し運営の効率化を急ぐ。
システムはAI関連のコンサルティングサービスを手掛けるJDSCと共同で開発した。7月1日から千葉県の3施設で運用を始める。テスト運用で倉庫内の最適な工数を算出したところ、14%の削減余地を発見できたという。日ごとに異なる物量や人員、作業時間などの条件に対応し、効率的な倉庫運営をめざす。
これまでは経験豊富な従業員が手作業でデータを入力し、倉庫の監督を担ってきた。システムを取り入れることで、経験の少ない従業員でも効率的に管理ができるようにして、人手不足に対応する。今後はアパレルやドラッグストア向けなど、仕分け作業が複雑な商品を取り扱う物流センターを中心に導入していく。
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