政府観光局が17日発表した2024年3月の訪日外国人客数(推計値)は308万1600人で、単月としてこれまで過去最高だった19年7月(299万人)を上回った。過去最高の更新は新型コロナウイルス禍を挟んで4年8カ月ぶり。300万人を超えたのは初めて。
1~3月の累計でも855万8100人と、四半期ベースで過去最高になった。年間の訪日客数が最も多かった19年の3188万人を超えるペースで推移している。
3月の訪日客の国・地域別の上位は、韓国66万人▽台湾48万人▽中国45万人▽米国29万人▽香港23万人。多くがコロナ禍前の水準を回復しているが、中国からの訪日客は19年同月比65%にとどまっている。
また、1~3月に日本を訪れた外国人の消費額は19年同期比52%増の1兆7505億円となり、四半期ベースで過去最高を更新した。1人当たりの旅行支出は推計20万9000円だった。
一方、3月に海外へ出国した日本人数は約122万人で、19年同月比63%にとどまる。円安や海外の物価高が影響しているとみられる。【佐久間一輝】
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