円相場 一時1ドル＝159円台に 米利下げ遅れる見方などから

外国為替市場ではアメリカの中央銀行にあたるFRB＝連邦準備制度理事会の利下げが遅れるという見方などから、日米の金利差の拡大が意識されて円を売ってドルを買う動きが広がりました。

このため21日の東京市場でも円安が進んでいて円相場は一時、1ドル＝159円台まで値下がりしています。

159円台をつけたのは、ことし4月29日以来、およそ2か月ぶりです。

市場関係者は「FRBの高官がインフレの抑制には時間がかかるという認識を示したことを背景に円安が進んでいる。また、日銀が金融政策の正常化を慎重に進めようとしているという受け止めが広がっていることも、円を売ってドルを買う動きにつながっている。一方で、政府・日銀による市場介入への警戒感は一段と高まり、神経質な展開となっている」と話しています。