総務省が21日に発表した5月の消費者物価指数(2020年=100)は、激しい値動きがある生鮮食品をのぞいた総合指数が107.5となり、前年同月より2.5%上がった。上昇は33カ月連続で、伸び率は3カ月ぶりに前月(2.2%)を上回った。

 電気代に上乗せされる再生可能エネルギー発電促進賦課金が増額された影響が出た。5月の電気代は14.7%上がり、物価全体を押し上げた。電気代は今後に政府の補助が縮小・廃止される影響も出てきて、上昇が続く見込みだ。生鮮食品をのぞく食料も3%超の伸び率が続いており、レトルトカレーとせんべいは15%を超える値上がりとなった。輸入牛肉は円安も響いて7.4%上がった。

 一方、生鮮食品もふくむ総合指数は2.8%上がった。悪天候の影響で出荷が減ったキャベツが72.8%の大幅な値上がりを記録した。(内藤尚志)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。