伊藤忠商事は21日に大阪市で開いた株主総会で、中古車販売大手ビッグモーター(BM)の主要事業を承継した新会社「WECARS(ウィーカーズ)」について、「お客さま主義を掲げて、まずは数字よりも信頼を回復できる会社にして収益を上げていきたい」と述べた。WECARSの成長戦略や黒字化の見込みなどを問う株主の質問に対して答えた。

 伊藤忠商事の真木正寿執行役員は、中古車販売台数は不正発覚前の半分弱まで回復していると報告した。「(旧会社では)行き過ぎた利益主義があったが、この企業風土の改革に取り組んでいる」と強調した。新会社は全国に約250店舗を持ち、トップクラスの設備の持つ整備工場や他の整備工場とネットワークなどが強みだとしたが、黒字化の見込みには言及しなかった。(宮崎健)

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