ドラッグストアを展開するツルハホールディングスは25年5月期、増収増益を見込む

ツルハホールディングス(HD)が21日発表した2024年5月期の連結決算は、純利益が前の期比5%減の241億円だった。化粧品などを中心に販売は好調だったものの、5月に中核事業会社のツルハが吸収合併した子会社ののれんの減損損失を計上した影響で、従来予想(3%増の258億円)から一転減益となった。

売上高は6%増の1兆274億円と通期で初めて1兆円を超えた。新型コロナウイルス禍が落ち着き、外出機会が増えたため化粧品の販売が伸びた。物価高を背景に食品の売り上げも拡大している。営業利益は8%増の492億円。水道光熱費の増加が一服し、販管費の増加を最小限に抑えた。

25年5月期は売上高が前期比5%増の1兆800億円を、純利益は25%増の301億円を見込む。前期末に2653店だった国内店舗数は期中、24店の増加にとどまるものの、スクラップ・アンド・ビルドによる店舗の販売力強化や、調剤機能の併設、プライベートブランド商品の拡販などを通じて増収増益を目指す。年間配当は前期比43円増の310円とする。

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