三陽商会は回収した衣料や雑貨のリユース品の販売を始めた(21日、東京都新宿区)

三陽商会は21日、回収した衣料や雑貨のリユース品の販売を始めた。まずは「サンヨーG&Bアウトレット落合店」(東京・新宿)で取り扱う。同社は3月からリユースを前提とした衣料回収を始めており、年間5万点の回収をめざす。環境に配慮するほか、手ごろな価格で再販売することで若年層などの開拓にもつなげる。

同社が回収した製品の中から独自の基準で選定し、クリーニングやアイロンがけ、検品などを実施したものを「三陽商会認定リユース品」として販売する。販売価格はトップスで2200〜4400円、アウターで7700〜9900円。商品によっては定価から9割以上安く販売するなど手の届きやすい価格帯にする。

あわせてリユース事業のブランド名を「RE:SANYO(リ・サンヨー)」とすることも発表した。リユース品の商品の下げ札などに使用する。三陽商会が再販売しない回収品は提携先を通じてリユースやリサイクルにまわす。

サンヨーG&Bアウトレット落合店は三陽商会のアウトレット1号店として1984年にオープンした店舗。1階でリユース品を販売し、2階では従来通りアウトレット商品を取り扱う。

三陽商会は2019年から衣料回収を実施し新しい服の原料や自動車の内装材などに再資源化していたが、期間限定で店舗数も限られていた。3月以降は同社が製造した商品を対象に常時回収を実施するようになり、回収場所は5月末時点で583売り場まで広がっている。同時点で既に1万点以上を回収した。

8月末までに電子商取引(EC)・アウトレットを除くほぼすべての売り場で回収を実施することを目指している。今後リユース品の販売店舗も増やしていく。

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