17日の債券市場では日本国債を売る動きが強まり、長期金利の代表的な指標となっている10年ものの国債の利回りが一時、0.885%まで上昇しました。

去年11月以来、およそ5か月ぶりの水準です。

16日のFRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長の発言を受けて、利下げの始まる時期が遅れるという見方が広がり、アメリカの長期金利が上昇しました。

日本の長期金利はアメリカの長期金利と連動して動く傾向があり、これを受けて日本の長期金利にも上昇圧力がかかっています。

市場関係者は「パウエル議長が利下げに慎重な発言をしたためアメリカでは金利の先高感がある。また、日銀がきょう行った国債の買い入れオペの応札倍率が3倍を超えるなど国債の売り圧力が強まっている」と話しています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。