調査会社マクロミルが24日に発表した2024年上半期の市場規模拡大ランキングは、甘味果実酒が前年同期比で45%増と食品で首位だった。缶入りスパークリングワインのヒットが市場をけん引する。円安や原材料高を受けて輸入ワインなど果実酒が高騰し、比較的安価な缶入りの甘味果実酒に需要が流れている。
沖縄県を除く全国の15歳〜79歳の男女3万5000人を対象に1〜5月の購買動向を調査。商品の種類ごとに分析した。市場規模は100人あたりの購入金額をもとに算出した。今回は食品と日用品を対象にした。
ぶどうなど果実と水を原料として発酵させたものは果実酒に分類され、糖類やリキュールなどを加えて発酵させたものは甘味果実酒に分類される。甘味果実酒の購入者のうち男性の比率は前年同期の35%から5割に拡大した。販売数ではサントリーが23年9月に発売した「酸化防止剤無添加のおいしいスパークリングワイン。」が上位を占め、市場拡大をけん引した。
食品ではオリーブ油やトマトジュース、ケチャップなども伸びた。平均単価も上昇した。一方、ボトルワインなどの果実酒やブランデー、リキュール類などは前年を下回った。
日用品では電子蚊取り器が2倍増で首位だった。「金鳥(キンチョウ)」ブランドを手掛ける大日本除虫菊が2月に発売した屋内向けの蚊取り器「シンカトリ」が人気だ。皿ややかん、鍋などのキッチン用品では前年を下回るカテゴリーが多かった。
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