ヤマハは浜松市内の本社で株主総会を開いた(24日、浜松市)

ヤマハは24日、浜松市内の本社で定時株主総会を開いた。主要市場の一つ、中国が振るわないことや株価低迷に対し、株主から質問があった。取締役選任など全ての議案を原案通りに可決した。

株主の「株価が非常に下がっている」との指摘に対し、山浦敦社長は「前期に業績見通しの下方修正を複数回行ったことが大きく影響した」と説明。その上で前期に実施した在庫の評価減といった構造改革などの結果により「直近の業績は比較的堅調。業績回復で株価上昇につなげたい」と述べた。

押木正人執行役は中国事業について「現時点でも苦戦している」とし、今後はピアノ以外の楽器や大人の趣味の需要を掘り起こす方針を改めて示した。注力するインド事業については「まずは販売網をしっかりつくる」とし、「まだまだ中国をカバーするには至らないが、中国に代わる大きな市場として展開していきたい」とした。

所要時間は72分(2023年は58分)、会場株主の出席は委任状を含めて105人(同55人)。国内の音楽文化振興や生成AI(人工知能)についてなど、7人の株主から計8つの質問が出た。

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