東邦ガスは25日、名古屋市内で定時株主総会を開いた。増田信之社長は企業向けの都市ガス供給で中部電力側と受注調整していた問題について、「厳粛かつ真摯に受け止め、再発防止と信頼回復に努める」と陳謝した。株主からは「社外取締役のチェック機能が働いていなかったのでは」との批判があった。
総会では物価高や賃上げに対する対応に加え、株主還元をどのように考えていくかという質問もあった。増田社長は「株主還元は中長期で考えている。自己資本の最適化に向けて株主還元策を考えていきたい」と述べた。
東邦ガスの3月末時点の主要株主には、アクティビスト（物言う株主）の村上世彰氏の長女とみられる野村絢氏が加わっていたことが明らかになっている。野村氏の保有比率は発行済み株式の約2%。総会では野村氏側とみられる株主からの質問はなかったとみられる。
- 【関連記事】東邦ガス、村上氏側が株2%保有か
鄭重声明：本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。
