26日から実証運行が始まった別府市の「湯けむりライドシェア」の車両(大分県別府市)

大分県別府市で「湯けむりライドシェア」の実証運行が26日、始まった。旅客運送に必要な第2種免許を持たない一般ドライバーらが市の用意したワゴン車を運転し、決まった路線を定時に走る。タクシーに近い「日本版ライドシェア」とは異なりコミュニティーバスに近い形態で、高齢者の移動手段の確保が主な目的だ。

安全講習などを受けたドライバーが運行する。一人暮らしの高齢者が多くバスの運行本数が少ない市南部のJR東別府駅や商業施設「ゆめタウン」、医療機関などに停留所を13カ所設置した。

「湯けむりライドシェア」の停留所は地面にシールを貼っている(大分県別府市)

平日の午前8時〜午後1時に計10便運行する。料金は1回200円(小学生以下は無料)。観光客らも利用できる。実証運行は来年5月までの予定で、同6月からの本格運行を目指す。

道路運送法では過疎地などで自治体やNPO法人による自家用車の有料運送が認められていたが、過疎地以外でも柔軟な運用が可能になり、市はこの枠組みを活用した。

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