日本銀行が27日発表した資金循環統計(速報)で、3月末時点の家計の金融資産が前年より7.1%増の2199兆円にのぼり、過去最大となった。更新は5四半期連続。株高に加え、新しいNISA(少額投資非課税制度)が始まり、投資信託を買う人が増えた効果もあったとみられる。

 資産別にみると、株式が33.7%増の313兆円、投資信託が31.5%増の119兆円で、いずれも過去最大だった。日経平均株価が上昇し、今年3月には史上初の4万円台をつけた。投資信託への関心も強まり、証券会社で新規に口座を開設する個人が増えた。現金・預金は1.1%増の1118兆円だった。

 一方、日銀が保有する国債(国庫短期証券を除く)の割合は発行残高(約1082兆円)の53.25%で、保有残高は576兆円(時価ベース)だった。(神山純一)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。