トリドールホールディングスは27日、焼き肉丼店「肉のヤマ牛」を中国本土に出店すると発表した。今夏をめどに中国・上海市に1号店を開く。香港や台湾も含めた中華圏にフランチャイズチェーン(FC)で500店の出店を目指す。4月にはラーメン店「ずんどう屋」の中国1号店をオープンしており、複数業態の出店で中国展開を加速させる。
「肉のヤマ牛」は国内25店舗を展開する焼き肉丼店。店内で肉をカットし、注文を受けてから来店客の目の前で肉を焼くのが特徴だ。主力の「炭火仕上げの牛カルビ焼肉丼(中)」は国内価格で690円と手ごろだ。中国での販売価格は未定だが、日常的な来店を想定して、現地で競合するファストフード店並みの価格帯にする考え。
4月に香港で開いた期間限定店が好調だったことを受けて、中国本土への進出を決めた。中国には日本の牛丼チェーンが複数進出していることから、焼き肉丼も現地の人になじみがあると考えた。
「ずんどう屋」の中国展開でも協力する投資ファンドの代表ロー・デジュン氏と組み、現地での事業展開のノウハウや人脈、資金の提供を受ける。将来的には共同企業体(JV)を設立し、FCでの店舗拡大を進める方針だ。
トリドールHDは2028年3月期までに海外店舗数を3000店まで増やす目標を掲げている。ラーメン店と合わせて出店を拡大し、中国事業を成長の柱に育てる。
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