クラレは27日、アクリル樹脂原料の生産能力を半減すると発表した。関連製品である硫安(硫酸アンモニウム)と樹脂成形材料の生産能力も減らす。差別化の難しい製品を減らし、競争力のある製品の拡販に集中する。
新潟事業所にあるメタクリル酸メチル(MMA)の生産能力を、2025年7月から年間6万7000トンから半分にし、外部販売をやめる。関連製品である硫安とメタクリル樹脂成形材料も減らす。
MMAは自動車のランプカバーや塗料、建材などに使われるが、国内では供給過剰で事業環境が厳しくなっていた。設備の老朽化に伴って維持費が増えており、生産能力を保つことが難しいと判断した。メタクリル樹脂成形材料のうち、競争力のある製品に絞り販売を継続していく。
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