輪島塗をあしらったPFUのキーボード「HHKB」

PFU(石川県かほく市)は27日、輪島塗をあしらった同社製キーボードの提供を、クラウドファンディング(CF)サイト「マクアケ」で始めた。集まった金額は1月の能登半島地震で被災した輪島塗の工房に寄付する。期間は9月6日までを予定している。

PFUが販売するキーボード「HHKB」の表面に、輪島塗の工房である「大徹八井漆器工房」(石川県輪島市)による漆塗りを施した。2006年にも同様の商品を販売していたが、1月の能登半島地震で同工房が被災したためCFによる支援に乗り出した。

支援の対象商品はキーボード本体と漆塗りのキートップのセット(132万円)や漆塗りのエスケープキー(1万9800円)など。装飾の意味合いだけでなく、漆を塗ることで耐久性や抗菌性が高まる効果もある。

27日午後にプロジェクトが始まり、既に当初の目標額だった500万円を超えた。一部アイテムは開始10分で売り切れるなど「想定以上の人気」(PFUの担当者)。今後も輪島塗の工房などと相談しながら商品の追加生産も検討していくという。

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