セブン&アイ・ホールディングス傘下のイトーヨーカ堂は28日、商品情報をまとめた雑誌を7月から発行すると発表した。社内に新設した編集チームが制作し、42店舗で配布する。雑誌で紹介した商品は、各店舗で専用の売り場を作る。商品の魅力を発信し、購入の拡大につなげる。

ヨーカ堂は無料の月刊誌「はとぼん」を7月1日から始める。首都圏の「アリオ」や「イトーヨーカドー」の42店舗で配布する。当初は5万部を発行する。

ヨーカ堂は商品情報を発信する目的で雑誌を発行する

全20ページで、ヨーカドーの総菜や弁当などの商品を紹介する。例えば、スシのおすすめの食べ方や、総菜の人気ランキングを掲載する。雑誌の内容に合わせて、店舗では特設の売り場を期間限定で設ける。

ヨーカ堂はこれまでも約300万人の会員をもつ専用アプリや約100店舗に設置したデジタルサイネージ(電子掲示板)上で、商品の広告を配信してきた。雑誌を新たに始めることで、発信力を高める。

25年度以降にはヨーカ堂の専用アプリでも、はとぼんの内容を配信できるようにする。顧客の購買行動を分析し、食品や飲料のメーカーにデータを提供することも検討する。

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