外債で約3000億円を調達し既存外債の償還や事業資金に使う

ソフトバンクグループ(SBG)は28日、総額約3000億円の外貨建て普通社債を発行すると発表した。同社の外債発行は2021年7月以来、3年ぶり。主に既存の外債の償還と事業資金に充てる。後藤芳光最高財務責任者(CFO)は日本経済新聞の取材に「海外での調達コストが下がり、外債を出す合理性がある」と説明した。

ドル建ての5年債(4億ドル、約643億円)と7年債(5億ドル)、ユーロ建ての4.5年債(4億5000万ユーロ、約774億円)と8年債(4億5000万ユーロ)の計4本を発行する。利回りは順に6.75%、7%、5.375%、5.75%。払込日は7月8日。「7〜8年債は基準金利に対する上乗せ幅が過去最低になった」(後藤CFO)という。

SBGは23年4月、主に国内の個人投資家向けに円建てのハイブリッド債を発行。ドル建てハイブリッド債の借り換えなどに充てた。後藤CFOは「(今は)円の基準金利も1年前ほど低くない。円換算でみたときにも外債を出す合理性がある」と説明した。

後藤CFOは「基本は償還する債券と同じ通貨、市場で借り換えたい。当社の信用力をみている投資家と商品を通じてコミュニケーションができる」とも語った。

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