百貨店大手4社は6月も全社が増収となった(東京都中央区の三越銀座店)

三越伊勢丹ホールディングスなど百貨店大手4社が1日発表した6月の既存店売上高(速報値)は、全社が前年同月比で増収だった。免税売上高は全社が6月としての過去最高を記録した。ラグジュアリーブランドのバッグや時計・宝飾などの高額品が好調を維持したほか、日傘などの季節商品も伸びた。

エイチ・ツー・オーリテイリンググループの阪急阪神百貨店は25.5%増、三越伊勢丹は24.2%増だった。J・フロントリテイリンググループの大丸松坂屋百貨店は19.8%増え、高島屋は17.2%増だった。大丸松坂屋では日傘が約12%増、サングラスが約20%増となるなど季節商品も伸びた。高島屋でも寒暖差に対応しやすいカーディガンやジャケットなどが人気を集めた。

免税売上高も各社が好調を維持した。阪急阪神百貨店(2.7倍)と三越伊勢丹(2.4倍)、大丸松坂屋(2.4倍)の3社が単月としては過去2番目の高水準となった。高島屋も2.2倍で過去3番目となる水準だった。

6月から各社で中元商戦が本格化している。三越伊勢丹ではオンラインの売り上げが前年を超える水準で推移している。阪急阪神百貨店ではアイスクリームなど暑さを意識した商品が前年以上に伸びているという。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。