エア・ウォーターはポイ活アプリを通じて消費者との接点を増やす(秋田正倫AI・DX推進室長㊧とPTXの小室直樹社長=1日、大阪市内)

エア・ウォーターは1日、買い物などに使うポイントをためるポイ活アプリ「Powl」を運営するPTX(東京・渋谷)を子会社化したと発表した。エア・ウォーターは一般消費者向けに加工食品や化粧品などの製造・販売を手がける。若年層や女性などPowlの500万人のユーザー層を自社製品を扱う店舗に誘導するなど、販売促進や知名度向上に生かす。

6月28日付でPTXの発行済み株式の76.8%を取得した。PTXが運営するPowlは、広告を視聴したり、アンケートに回答したりすると買い物などに使えるポイントが取得できる。現在の会員数は500万人を超える。

エア・ウォーターは生ハムなどの加工肉や、冷凍のカット野菜や総菜、スキンケア用品などを手掛ける。Powlを通じ、自社製品を扱う店舗に誘導する。商品開発に生かすためのアンケートを実施することも考えている。

エア・ウォーターの主力事業は窒素や酸素など産業ガスで、一般消費者との接点が乏しかった。「これまでは卸売業といったパートナーと商品開発するケースが多かった。今後はエンドユーザーと直接つながりながら消費者向けの事業も拡大していきたい」(エア・ウォーターの秋田正倫AI・DX推進室長)という。Powlをきっかけに会社の知名度を高め、一般向けの液化石油ガス(LPガス)の顧客を増やす狙いもある。

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